株式会社 REVIVE PARTNERS(リバイブパートナーズ)講師 豊岡厚恵の更新情報

なぜ、部下の「できていないこと」ばかり目につくのか

プレイングマネージャーの管理職の方は

とても多いと思います。

 

ある会社では

知識も豊富で仕事もでき、
お客様からの評判もとても良い。

 

誰もが認める、

優秀なプレーヤーでもあります。

 

ところが――

 

社内では、

部下からの評判がよくありません。

 

 

部下が仕事をうまくできないと、

「こんなこともできないのか」

と、つい厳しい言葉が出てしまう。

 

 

自分ならできる。

自分ならもっと早くできる。

自分なら言われなくてもわかる。

 

 

だから、

「なぜ、こんなこともできないんだ」

 

と思ってしまうのです。

 

 

でも、考えてみてください。

 

長年仕事をしてきた上司と、
まだ経験の浅い部下では、

 

経験も、知識も、

見えているものも違います。

 

 

自分が10年、20年かけて

身につけてきたことを、

 

いつの間にか「できて当たり前」にして、

「自分を基準」にして

部下を見てはいないでしょうか。

 

 

実は、仕事ができる人ほど、

ここに陥ってしまうことがあります。

 

 

 

自分ができるからこそ、


できない人の気持ちがわからない。

 

 

 

そして、

「自分ならできるのに」

という“自分のものさし”

相手を評価してしまうのです。

 

 

けれど、

仕事ができることと、人を育てられることは別」です。

 

 

自分一人で成果を出すプレーヤーの時は、
自分の能力を高めればよかった。

 

しかし、
部下を持つ立場になれば、
求められるものが変わります。

 

 

自分が成果を出すだけではなく、

部下が成果を出せるようにする。

部下の力を引き出し、成長させる。

 

それが、上司としての

大切な役割になってきます。

 

 

「こんなこともできないのか」

「何度言ったらわかるんだ」

 

そんな言葉を繰り返し言われた部下は、どうなるでしょう。

 

 

「どうせ自分は認めてもらえない」

「また何か言われるかもしれない」

「この人には相談したくない」

 

 

そうして少しずつ、

上司との間に心の距離ができていきます。

 

 

報告しなくなる。

相談しなくなる。

意見を言わなくなる。

自分から動かなくなる。

 

 

そして上司は、

「うちの部下は自分で考えない」

「言わないと動かない」

と、さらに不満を募らせる。

 

 

でも、もしかすると――

 

部下が動かないのではなく、


動けない関係をつくってしまっている

のかもしれません。

 

 

人が育たない。

人が辞めていく。

職場の空気が悪くなる。

 

 

そんなことが続いているのであれば、

部下だけに原因を求めるのではなく、

 

 

「自分は部下にどう関わっているだろう」

 

と、上司自身が振り返ってみることも

必要です。

 

 

 

人を育てるために必要なのは、

 

できていないことを見つけて

指摘することだけではありません。

 

 

「この人の良さはどこだろう」

「今、どこまでできているだろう」

 

「何につまずいているんだろう」

「どう伝えれば、この人は一歩前へ進めるだろう」

 

 

そうやって、

相手の成長を願って関わること。

 

 

私は、そこには

「愛」が必要だと思っています。

 

 

決して、甘やかすことではありません。

相手を「認め」「承認」し

必要なことは、きちんと「伝える」。

 

それは、

相手を責めるために伝えるのか。


相手の成長を願って伝えるのか。

 

 

同じ言葉でも、

そこにある思いは相手に伝わります。

 

 

部下から信頼される上司とは、

何でもできる上司でも、
間違わない上司でもありません。

 

 

自分自身を振り返り、

「自分の関わり方は、これでよかっただろうか」

「もっと、この人を生かす関わり方はなかっただろうか」

と考えられる人なんです。

 

 

部下を変えようとする前に、


まず、自分の関わり方を振り返ってみる。

 

 

人を育てることも、

組織を変えることも、

そこから始まるのだと思います。

 

 

あなたは、

「自分ならできる」を基準に、

部下を見てはいませんか?